きみと海水浴

きみと海水浴
夏の匂いをかごう
外がうるさいけれど
きみにはここがいいよね
空の文句は今日もおちてさ
僕らの肩を汚すけど
熱い夏のことだから
枯れて 枯れて 枯れて
風の匂いを嗅いでいるんだ
よくみるからさ
波の列模様だって、全部ちがう
音だって毎秒やさしくながれてる
生まれてから未だ感じたこともないはずさ


車のなかでは時代の過ぎたカントリーミュージック
目指すところは崖のみえる碧い森のかげ
そこに行けば、リズムがなくても音楽が聞こえる
一緒に息を吸い込もう、口をつぐみ、目を薄く見開いて
この青にきいろの入り混じった香りが、
ほんとに僕らのさがしてたものじゃないのかな?
せめて君だけにはそう思って欲しいんだ
僕はそうは思わないんだけど
太陽はとろけておっこちて来て、鳥やさんざめく木々といっしょにぼくらの邪魔をした