2019-02-09から1日間の記事一覧

きみと海水浴

きみと海水浴夏の匂いをかごう外がうるさいけれどきみにはここがいいよね空の文句は今日もおちてさ僕らの肩を汚すけど熱い夏のことだから枯れて 枯れて 枯れて風の匂いを嗅いでいるんだよくみるからさ波の列模様だって、全部ちがう音だって毎秒やさしくなが…

沈黙

自分が腐っていってるのが分かる喰い散らかされちまってるストローで啜るだけすすられて後に残るは、こんな残りカスばかり 誰かしらは気づいてるこれ以上は無駄だってことこっから何を始めよう? ルパート・パプキンはどっかへ消えた前にはガラス後ろには柵…

ひまわりな日常

その旅人はコートを肩にかけてやってきたその旅人は世にも珍しい型の壊れた時計を持っていた来る途中、風に飛ばされた時に破損したのだという 旅人はコートを木のラックにかけて熱いコーヒーを注文している外は吹雪で近所の子供たちが傷ついた小鳥をどうして…

部屋

燻られた肌のにおい風呂にはいらずテレビを見てたゆうべの赤ワインがチョポンとのこってるまぶしい朝日も薄いカーテンにひためかされ今日の十一時には、興醒めなノックがやって来るだろう女と帰って来りゃあまだサマになるのに

蠅でバット-Another

蠅が集るなら搔き毟れ、追い立てろ窓の縁から覗く、小さな人その眼は僕の心に気づいてるみたいで容器にたっぷりと入れたメロンソーダのストロー弾ませながら僕ら今だけは前のめりの内気者 溶け合い罵り合い歓びの螺旋は 僕らの頭にあるのはちんちんを触る小…