蠅でバット-Another

蠅が集るなら搔き毟れ、追い立てろ
窓の縁から覗く、小さな人
その眼は僕の心に気づいてるみたいで
容器にたっぷりと入れたメロンソーダのストロー弾ませながら
僕ら今だけは前のめりの内気者


溶け合い罵り合い
歓びの螺旋は


僕らの頭にあるのは
ちんちんを触る小男、行き来する十字軍の影


さあ踊ろう
回し切ろう
時代はあっちだ、歴史は臆病者だ!


夢々、その泡の粒を数えよう
僕ら目をつむってその超合金のような匂いを吸い込もう


彩られた青雲の下で、僕たちは誰も居なくなったメリーゴーランドで夢を見ているようだ