軽薄な児戯

本来的な美は、それに純潔を保ちながら、ひとつの遊具にも似た不安と哀切を併せ持つ


その人がわたしと屈託の無い笑顔で話したあとに素知らぬ顔で便所で排泄することも、
答案を用意してやれば、愚かにも
テスト中に赤らんだ顔で盗み見るということも
わたしは知っている


彼女たちに一つ悲しみを用意してやれば、二、三の過ちを犯させてやることなんて容易いし、それでいて彼女たちはそれをまるで、初めから自分のために用意されたプロットのように思っているのである


哀れで無力で
悲劇的で、安い加虐性さえそれは潜ませる


こちらが飽きるまで道を誤り続けるのを観察したこともある
用意したあり合わせの台本を、まるで無意識の女優となって、小さな身体に不釣り合いなほどに、身振りをつけてその夢を何時も演じようとする
結局その自分の不甲斐なさに泣いて、何度も清潔な壁に頭を打ちつけるその時、私は思い付きでその部屋の電気を消してあそぶのだ


なんて手頃な宝石
無邪気で浅薄
与えられた玩具にいつまでも縛り付けられる、模型の幸福
断言しよう
補充の可能性があるだけに、今わたしの手にこれほど有意義なものは他に無い
目下これだけは天上、誓いの真実と言える


そして私がお前に見せる答案には、答えは書かれていない