2019-04-29から1日間の記事一覧
美女の鞄からオレンジそれはぼくに夢を見せた 最高の夢夏子と仲良く過ごす夢 化石と七色の六角レンチ君の瞼は尻拭いをおそれた それは内臓のようなものだった想像上の果物で色を塗りつけた
過信。過信が奇跡の素だ。 味噌から手が突き出てきた。 それは夜の星空を掴み、憐れな讃歌を聴きながら。 タンクローリー、夜より浮き出て昼間の鬱憤を晴らす。 世界だ。世界の歪みと遅延は、未来の喜びだ。 この世の不幸は、来世からの切符だ。 カフェの住…
お前の魂と頭蓋骨は粉々ごちゃ混ぜになって嫌悪と吐気とに溶けあっている 枯れた大地にも掛けるみずうみの血潮 嬉しいだけの感情がここでは光佇んでる 御礼を言いたくて頭を下げた いつも廊下で突っ立ってる亡霊は見境のない案内板か わが魂は路面の底に擦り…
無口な林檎が荒波も自然の光も浴びた公園の滑車をも乗り越えてやってくる それは活写された上映、患者をあつめて炎上する薪の跡 骸骨は隣の城に居座って 星のきらめき、東海の肌寒さ ことば遊びが何になる サッカーボールが残酷な想い出、蘇らせて 俺はそれ…
呪いの少女と街を歩いていたその町々の雰囲気は荘厳で家々からこぼれ出る灯りはまずしく光り輝いていた歩けどあるけど踏み締める足の感触がない雲の上を歩かされているような少し身体ごと夜に傾いて行っているようなそんな感覚を覚えた少女の方をちらりと見…
イカロスは墜落したもの 人類なんてどこにあるかも分からない正義が、目の前の人々を殺し海にした あの娘に借りたラッパが悲鳴をあげちゃうくらい美しいなこの贋作ばかりの銀灰の世界は