粉塵な夜

お前の魂と頭蓋骨は粉々ごちゃ混ぜになって嫌悪と吐気とに溶けあっている

枯れた大地にも掛けるみずうみの血潮

嬉しいだけの感情がここでは光佇んでる

御礼を言いたくて頭を下げた

いつも廊下で突っ立ってる亡霊は見境のない案内板か

わが魂は路面の底に擦りつけ、猫の鳴き声の中に夜を見せる

精一杯の重たい荷物を運ぶ荷型人は、夜の星が降り注ぐ涙を

汚れてうすく煤けた荷物の編み目に受け取る