包帯

無口な林檎が荒波も自然の光も浴びた公園の滑車をも乗り越えてやってくる

それは活写された上映、患者をあつめて炎上する薪の跡

骸骨は隣の城に居座って

星のきらめき、東海の肌寒さ

ことば遊びが何になる

サッカーボールが残酷な想い出、蘇らせて

俺はそれで思いの丈ぶつけた

おんぼろ疲れた骸骨たちとサッカーボール 

なんてクールだ、寒さに震えるネットも張った

少年の日々だって霞むほどに

俺は今懸命にこのはずみの悪いボールを蹴って走る