コイン拾い

ーーー動くたびに浮かぶ、向日葵畑、その花弁に浮かぶ傷
   君の才能が枯渇するのを待って、一緒に旅でもしようか


中学の時にみてたコイン
その反対側にあったのが今の僕


コップの下に滲んじゃってるミルクティー
新しく買った縞模様のカーテン


走る校庭の音、汽笛でゆれる電線
全ての人に軽んじられてるあの感覚


詩を攫って笑われたなぁ、ここには何もないや


僕は苦笑いを浮かべて、友だちに話をあわせてる
そうやって水に流して、頬を夏のざわめきに差し出す


中学の時にみてたコイン
裏側にうつってたのが今のぼく


そこに滲んじゃってるのが今のぼく
拾ったコインみてたぼく