2020-11-23 休息 公衆便所で踊る道化師よ夜がたちこめ、鳥たちの瞳が怪しく夜に投げかけるそのひんやりとした嘲りよ うつくしい噴水のうえで人々の暮らしはパチパチと暗澹と燃え広がる月がその光りの滴を溢れる液体のように路上に照らす 買ったばかりの大きな靴をパタパタと踏み鳴らす少年はその便所の異形の光景にも周囲にも気付かずざわめく木の葉に見惚れる