女は線、

女は線、男は台形、星は韻律の世界の彫像か
背中の曲がった老婆が線路下、なにも知らない浮浪者に道を尋ねた時
その上で憂鬱な空は前進する、アルバイトの女は帰り道


君の存在よりも、脱ぎ捨てた着物にきみを感じるのなら、生き物がそちらで、こちらはただの白くつやつやと光る陶器だとしたら
絶望とは大層じゃないが、君の破片がきみで、君はきみじゃない
雨のなか感じる足音が君で、姿を現した君は、ただの生活態度の結晶体だ


あの娘へのほとばしる、この醜くも熱く一辺倒でない熱情を、あんな御決まりの映像でごまかして、それらしい顔をして生きている
こうしていればあの娘と僕はどこまでも平行線だ