変態コウモリに捧ぐー

 


クリスマス・イブの前日のそのまた前日


「カフェオレいる?ねぇカフェオレいる?」
此ればかりを執拗に繰り返す仮装コウモリ在り。


日が落ちる直前、舞台はあすこの駅の前
道ゆく人誰彼かまわず声をかけて候


下に履いた褌からは、あらら毛がはみ出てる
本人はコレでも女の子からの評判はむかしから気にしてるんよ?


飛んでくるは石つぶて


カフェオレ・カフェオレ・カフェオレ......
繰り返される混声合唱


音が止めればあとは


栓の開いた赤ワイン、トクトクトク...
ジャックナイフが揺蕩っている


あの日、鉄格子からみた星は目に沁みたねぇ