詩作

自分がつくった詩を
同じテーマで
自分よりずっと上手く
しかもそこには感情的造作も無く
つくり出せる人間が
そこら中にいること
これほど頭を狂わせる
事はない


その添削に掛かれば
俺の詩は
その人生と同じく
赤線だらけ
訂正される為に生まれた
歪な試作品でしかない


冷徹な100点よりも
身体打ち震える40点に
価値があるなんて話
やはりただの駄弁だろうか


人に可愛がられない犬種のように
俺の詩はべろを出して
主人からの承認を待ち望んでる


月の光がたらりと
目にはいって
何だか次の行方は
見づらいけれど