27年

理想と現実は溶け合い
それなりでもない何かが垂れ流れていく
響き渡るでもないそのメロディは
近所の犬や屋根や綿毛なんかと一緒に
ただのいつもの町の一つとなっていく


歪な感動や生活に負けない衝動までも
景色のなかのいっときに


俺は夢は達成しなかったが
その一歩に取り組んでいた
それは決して深くなく
それでも生活の足跡として
熱せられた光りはそこに降り注いでいた


さようなら世界!
お婆さんが草の上で転けていた
林檎をもって吐いていた?