2019-09-21 テレビ 部屋が薄暗くなるほどの情念がまばたきの隙間にもみえる悲しい不幸体が重たくてでも意識は鮮明で だからよく冷えたこのコップが肌に沁みる窓から見えた電線は雨で濡れてるテレビでは狂気含んだ大歓声 テレビを観てる家族はすこし欠伸をして街路樹、溝で眠る犬の死体はまだ新鮮で家の前の坂を下る自転車のブレーキは錆びついて離れない