2019-04-25 幻影 ダイナマイトを持てる男、黄色い草原 鉄のように硬い路面を青白い不健康な顔で静かな息遣いで歩いている その眼は死体のように控えめで祭りの後のように淋しく喘ぎ佇んでいる汚く傷のついたびー玉のような月が空の黒に今日も貼りついている ああ、穿ったものの見方が今日も自分の疲れを心臓の奥まで煙のように沁み込ませてこんな笑顔をさそう