白いアルマジロの目覚め

詩人として朝目覚め、坑夫として喧しい草原、夜に死ぬ
銀行の前で立ち竦む白く小柄の男のひと
ちいさくも美しい頑強な花束の黒ガラス(六角レンチ)を手に滅多打ち。


彼らにみえているのは俺か?
お前からみえた光りはレンズで曲がり、倒錯の檸檬、赤ン坊が夢見がちにころがしてる
水っぽい夢だ、それは雪の溶け切る前の暗礁歌。
早くちっと夜に迎えに来て欲しい
嘘みたいに身近に清潔なソファーで眠ってみたいんだ、馬糞のうえでニョ体、えっちなスケートがしてみたい。


溶け切ったあめ玉に赤青く濡れながら、学校生活は写真と窓に連なって上からのぞく
生きる気力は蝮のもの、校庭にはあふれんばかりの蟹が砂と這い回っているもの
不埒な目があの娘と海岸を覗いてあるもの。


とっぽいバイクに乗りこんで、俺は夜のハイウェイを鼻高々と切り裂いた
鶏小屋の金網からあふれ出す金貨に砂嵐に。
俺の叩くセルフレジの音
看板が風みたい、音がシャボン玉みたい  
俺はこの街とずっと睨めっこしてるようだ。