pyg豚なめ

豚を舐める
さっさと舐める
変態を誘い込むそのケツは
神がおまえに与え給うものか
下らない螺旋、ルーペで覗く髭
色褪せた絵画、時代の交錯
カマキリは額縁を這いまわる
いみじく落ちる光りの瑠々
ときに市民が王を堕とす灰色
王冠は老婦の額、緑の粒に、窓際の端に
等速の見目麗しい女たちは駅からきえた
大砲が持ちあがらず途方にくれる
頭に巻いたタオル、汗粒と額がにじむ架橋
うえから世界が掻き混ぜられてしまったような
濁りと偏りに満ちた愛と悔恨のまだら模様
俺は死ぬさ、そしてそれは他者、お前のなかに再生するための活版劇、リハーサルでしかない
黄泉の国から宇宙人として侵略したのは、俺らのほうだったか
それは駅からなだれ込んだ
照りつけ過ぎた銀の蜂の大奏演、角度を変えた滝のよう
乳房に蠅が止まった事をよろこんだ詩人だっていた
箸しゃいで悪意の群集の中に裸足で飛び出してった