2019-02-02から1日間の記事一覧

わたしが生まれて初めて話した言葉

わたしが生まれて初めて話した言葉を紹介しよう。「いじらしいくらい貴方が好き。怖いくらい手が毎朝震えるの。この想い、貴方に気づいてほしい。あ、そういえばこないだ貴方が書いてた手紙、郵便で出しといたから。」

ぜんまいと栄達

ぜんまい式で世の中が動いていく次はあの娘の台詞の番あ、それは裏書きそれから次はあの犬が吠えなきゃ次は風であのモミの木が揺れなきゃ セザンヌがゴッホが勘違いやろうを増やしていく俺もその最後尾に

螺旋

前世と来世の閑話休題(誤用)それが俺だよ。 螺旋 春は垂れる、夏はすすける、秋はいざなう、冬にあそぶ 事務でも資格取るのが大事だよ 割れた瓶で夏は殴るぜ秋はすぐ迷子になるから冬を血糊で嚇すぜ、春は化け物だほっとこう

休息

その花にとまれるあなたが羨ましい その蜜を掻き乱したい その草をすべるあなたが羨ましい その草で笛を吹きたい 今日はもう暗いから好きな本見て寝よう 郵便のインターホン 今日はもう その中に潜りたいと 吹きかけたいまわりたい夜のなかに潜んでたい

閑古鳥

閑古鳥 カラダのなかで閑古鳥 過去にも先にも頭をぶつけて閑古鳥飛びまわるわれの惨めな愛おしさ

飛行機

飛行機雲はあの世からのメッセージみたいに、僕の視界をあれこれ奇妙な踊りで邪魔をした

夕暮れ

いろんな可愛い女の子が、俺の前で、俺によって、崩れ落ちていくのが見たいからおもちゃのレンガ、ガラガラとそれでいて不幸になってふさぎ込むのなんて、見たくないから街のひっそりとした花壇を見て、楽しくて仕方ないって気持ちになって欲しいんだ俺の前…