2019-04-01 脳星夜 脳にひしめく星たちは窓辺の蟹のやうに緑を引き裂き、熱く貧しい血を枯らす雷いかずちが怒りの代替物として、淡い海岸で白い岩石を塗り固める爪はバラバラに宙を向き、犬飼いの視線を青い夜めに紛れさせる盗め盗め盗め剽窃が真理の横切った証だ裏切られた過去の総帥だ脱げ、攫え、腐れ満員電車から鉄骨の残像と漏洩に首を振れ脳に弾を込めろ夜が集中してる点を見極めよそこにはヌードの海が佇んでるパラソル傾き星藪の空バットで打ち鳴らす快青の音