夏の陽射し

◯◯は東京で空をとぶ
くだらない空で飛ぶ
ここにいる無駄はどのくらい?
こうしてる今はどんくらいだ?
陽射しがやけに近い
街の跡はどんくらい?
君らが蠢いてるし、僕は吐いてるし
貧しい牛の群れととろけそうな水に晒して
嘘吐きに鞄と手を引いてもらって
それで行き着いた此処はどんくらいだ? 
嬉しいはずの今はどんくらい?
ここにあるのはあの時にあったカーペットと本棚
銀の赤い車に踏みしめられた土の匂いと
やぶる約束のほうが高尚だってきえちゃったアイツと
懐かしの時計の額が馬鹿に傾いてやがるなって
時々きみはそうして居心地わるくなるんだっけ?


ガラスに張り巡らされた中の向日葵がちょっと動いた様な、見られている様な、そんな暑苦しい様な気分